- 所属球団
- 元広島東洋カープ
元千葉ロッテマリーンズ
- 氏 名
- 小林 敦司(こばやし あつし)
- ポジション
生年月日
出身地 - 投手
1972年12月8日
東京都
【球歴】
- 出身中学(出身チーム)
- 板橋シニア
- 出身高校
- 拓殖大学紅陵高校(千葉県)
- 出身大学
- -
- その他出身チーム
- -
【プロ野球歴】
- プロ野球入団
- 1990年 ドラフト5位 広島東洋カープ
- 所属球団( )内は背番号
- 1991年~2000年 広島東洋カープ (62)
2001年 千葉ロッテマリーンズ (48) - 引退
- 2001年
【プロ野球(NBA)通算成績】
- 通算:11年
-
登板 先発 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回数 被安打 被本塁打 与四球 与死球 奪三振 失点 自責点 防御率 59 2 1 1 0 - 71.2 66 10 49 6 48 46 35 4.40
- 2002年~2004年 日本料理 「竹林草」スタッフ
2004年~2008年 ケーキ屋 「キル・フェボン」スタッフ
2008年~2011年 Cafe 「ロブロス」スタッフ
料理教室 「リストランテ・濱崎」アシスタント
「2-3Cafe」 インターネット販売開始
2011年4月~現在 「2-3Cafe」 代官山店オープン
- 【 店名 】
- 「2-3 Cafe」
- 【 住所 】
- 東京都渋谷区猿楽町24-1 ROOB2 1F
- 【 営業時間 】
- ランチ 11:45~16:00 カフェ 11:45~23:00 (ディナーは予約のみ)
- 【 定休日 】
- 不定休
- 【 電話番号 】
- 03-3464-8023
- 【 地 図 】
- 場所はコチラ
- 【 WEBサイト 】
- http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13126011/
「いつどこで誰が見て評価してくれてるか分からないんだから、日頃から一生懸命やりなさいって思う」
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- 真木
- 「こんにちは、はじめまして。お店の営業中にも関わらずお邪魔しましてすいません」
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- 小林
「いやいや、ランチも終わったところだし大丈夫だよ。もうこれくらいの時間からは落ち着くから」
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- 真木
- 「そうなんですか?でもまだお客さんもいるし、なるべく早く切り上げますね」
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- 小林
- 「ホント大丈夫だから。代官山のこの近辺はカフェが多くてね、ウチは夕方のお客さんの様子を見ながら18時くらいに閉めちゃう時もあるくらいだからね。あんまり晩御飯を食べにくるような場所でもないし、お昼から夕方にかけてが一番忙しい時間なんだ」
-
- 真木
- 「そういうもんなんですね~。僕はこんなオシャレな街とは縁がないので、駅からここまで歩いてくる間、ずっと緊張してましたよ!セレブな人たちばっかりでしたね。しかも小林さんも元野球選手とは思えないほどオシャレな雰囲気だし!」
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- 小林
- 「そんな事ないよ。俺だってまだ慣れてないんだから。でもやっぱりこの辺にはいろんな人がいるよ。ここのお店でもそうなんだけど、普通にフラ~ッと芸能人の人が入ってくる時もあるしね、この辺を歩いてても周りの人も全然普通にして騒がれたりもしないしね。その辺はオシャレな街だな~とは思うね」
-
- 真木
- 「へ~、なんか格好いいですね~。大阪なんかだったら人だかりが出来て大変な事になりそう~(笑)
すいません、話が逸れましたが、今日は野球人生の話も含めいろいろとお話を聞かせてください」
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- 小林
- 「あっ、ごめんごめん逸れちゃったね。こちらこそよろしく」
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- 真木
- 「ありきたりですけど、野球を始めたのは何歳くらいの頃でしたか?」
-
- 小林
- 「小学校1年生からやりたかったんだけど、チームが2年生にならないと入れなかったから実際は2年生からになるかな」
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- 真木
- 「小学生で初めて、中学の時は硬式のシニアリーグのチームに入るんですよね?やっぱり昔からピッチャーだったんですか?」
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- 小林
「実はね、こんな事を言うと良くないのかもしれないけど、子供の頃からあまりレギュラーってなった事ないんだよね。もちろん主にはピッチャーをやってはいたんだけど、中学でも高校でも、常に他にエースのピッチャーがいて、俺は2番手とか3番手だったかな。だからピッチャー以外もやったりはしてたけど。夢のない話になっちゃうよね」
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- 真木
- 「いえいえ、そんな事ないと思いますよ。逆に、レギュラーを獲りたくて頑張っている選手からしたらメッチャ勇気をもらえる話じゃないですか!
でも、レギュラーとかエースとかになってないのに、高校だって名門の拓大紅陵に行ってる訳ですし、更にそこからドラフトに指名される訳ですよね。何か目に留まるものがあったんでしょうね」
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- 小林
- 「ウチの高校ってやっぱり関東でも強豪校との練習試合が多かったんだよね。そしたら練習試合だったとしてもスカウトが見に来てたりもする訳よ。高校だから1日に何試合かするでしょ。だからエース以外のピッチャーも必ず登板機会があるんだよね。練習試合相手がプロ注目のピッチャーが投げる試合で、たまたまそこで好投しちゃったところを見てもらってたらしいよ」
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- 真木
- 「たまたまかどうかは別として、やっぱりスカウトの人たちもプロですね。そういう地味な練習試合で好投してるピッチャーを探し当てるんですもんね」
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- 小林
- 「そうそう、だから俺はよくお店のスタッフとか若い人たちに言うんだ。『どこで誰が見てくれて評価してくれるか分からないんだから、常に普段から一生懸命やりなさい』って。まさに俺がそうだったからね。最後の県大会なんて、最初のコールド試合に少し投げただけで、それ以外では投げてないのに指名してもらえたんだから」
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- 真木
- 「そうなんですね~。実際、ドラフトの時の事は覚えてますか?学校の教室とかで待機してたりしてたんですか?」
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- 小林
- 「その一瞬の時の事だけは覚えてるかな~。全然!マスコミも何もなかったし、普通にトレーニングしてたね。それでスカウトの人から電話で連絡を受けて・・・。マスコミとか取材とかなんて篤実から少しずつあった程度だったよ」
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- 真木
- 「でもやっぱり20年以上経った今でもその一瞬の事はしっかりと覚えてるもんなんですね。
指名されて、自主トレがあって、いざプロのキャンプインでどうでした?」
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- 小林
- 「う~ん、場違いと言うか・・・、やっぱり周りにすごいボールを投げる人ばっかりだったからえらいところに来てしまったな、とは思ったね。俺はスピードが速かった訳でもないしコントロールが良かった訳でもないしね。この世界で生き残るためにはどうしたら良いかっていう事を考えたね」
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- 真木
- 「それで結局プロで11年もいたんですからすごいですよね。プロの世界で印象に残ってる事とか、良い思い出とかって何かありますか?」
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- 小林
「決して良い事ではないんだけど・・・、やっぱり清原さんとの事かな?よく野球のテレビとかで、清原さんがデッドボールに当たって「来い!」みたいなジェスチャーをしてるシーンって見た事ない?あれの相手が俺だったんだよね」
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- 真木
- 「あ~、たしかに清原さんのイメージでそういうシーンが思い浮かびますね。あれ、小林さんだったんですね~。初めて知りました!」
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- 小林
- 「たぶん世の中のプロ野球ファンで、俺の事を知ってる人はほとんどがあのシーンで覚えてくれてる人が多いんじゃないかな。この前も、あの出来事がキッカケでテレビ番組の企画になってテレビが来たんだよ」
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- 真木
- 「そうなんですか?もう番組は終わっちゃったんですか?」
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- 小林
- 「うん、去年の9月だったかな。たぶんYou Tubeとかでも見れるとは思うんだけど『転職』がテーマの企画だったみたいで、プロ野球選手がパティシエに転職したって事で。テレビの企画だからやっぱりその清原さんの怒りのシーンが使われて、って言う話は事前に聞いてたんだけど、いざ取材に来てみたらドッキリで清原さん本人も来られててビックリだったよ!」
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- 真木
- 「へ~、もうその時の遺恨はなかったんですか?(笑)」
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- 小林
- 「さすがにね~。もう何年も前の話だからね」
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- 真木
- 「話は逸れちゃいましたけど、最後はロッテに移籍してから引退する事になったと思いますけど、どうにかして野球選手として現役を続行しようとはしなかったんですか?」
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- 小林
- 「テストを受けたりはしてたんだけど、テストを受けるまでの間に練習してる時に肩を痛めてしまったのもあってテストが受けられないようになってね。それでもう現役は諦めたね」
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- 真木
- 「それから野球選手からしたら一転、料理人の世界に飛び込んでいますけど、どういう心境だったんですか?」
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- 小林
「もともと、父親も母親もそれぞれ飲食店の仕事をしてたのもあって、最初は父親のお店に入ってスタートしたんだ。やっていくうちにいずれはカフェをやりたいなと思うようになって、カフェをやるならケーキを作れないとと思ってケーキ屋さんで働いて、今度ケーキだけじゃなくランチも出来るようにと思って実際のカフェで働いて、どうせだったら本格的な料理も勉強しないとと思ってイタリアンの料理も勉強して・・・って感じでいろいろと実践で学んできたかな」
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- 真木
- 「すごいですよね~。野球やってる頃から料理は出来てたんですか?」
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- 小林
- 「まったくだよ!野球やってる時は包丁も握った事なかったくらいだもん。そこからのスタートだったからホント地味な作業の連続だったね。お店で働かせてもらうのも、普通に一般の求人とかを見たり募集のチラシを見て電話したりとかね。もちろん履歴書も書かなきゃいけないでしょ。ちょっと変わった経歴だからみんな驚かれてたけどね。ケーキ屋さんとかカフェとかになると、他のスタッフはほとんどが若い女の子が多かったんだけど、最初のうちはやっぱりその子たちよりも出来ない事だらけだから怒られる事も多かったしね。ホント大変だったよ~」
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- 真木
- 「でもそういう地道な下積み時期があるからこそ、こんなオシャレな街にこうやって自分のお店も構える事も出来たんでしょうね。さっきも待ってる間にチーズケーキをいただいちゃいましたけど、まさか野球選手だったなんて想像もできないくらいオシャレなパティシエさんでしたよ!その辺のケーキ屋さんで買うチーズケーキとは全然違いました!
小林さんの今後の目標ってどんな事なんですか?」
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- 小林
- 「ウチの一番の売りはチーズケーキなんだよね。このチーズケーキには自信あるんだ。このチーズケーキで、いつか大好きなハワイにカフェをオープンしたいんだよね。ちゃんと自分がお店に立って、あのハワイらしい雰囲気いっぱいのお店をね。だからこのお店にもほんの少しハワイの要素を取り入れてるんだ」
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- 真木
- 「そうだったんですね。野球をやめて第二の人生を進みながらも、まだまだ更に目標があるっていいですね。なかなか自分の向かう先が見えないって言う人もいるくらいですから。だから小林さんからは何となく充実感を感じるんですね」
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- 小林
- 「そんな事ないよ。まだまだ俺だって大変なんだから。ただ単に一人で夢を見てるだけだよ」
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- 真木
- 「僕にはそんな風には見えないですけどね~(笑)。いつかハワイでお店をオープンしたら僕もハワイに遊びに行ってお店に行ってみたいです!」
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- 小林
- 「ぜひぜひ」
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- 真木
- 「それまではこのオシャレで緊張する代官山のお店にケーキ食べに来ますね。
営業時間中でしたけど、今日は本当にありがとうございました」
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- 小林
- 「いえいえ、見ての通りもうお店も閉めちゃうから大丈夫だよ」
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- 真木
- 「また近くに来た時は寄らせてもらいますのでよろしくお願いします。ありがとうございました」
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- 小林
「こちらこそありがとう」