小野 剛

profile

所属球団
元読売ジャイアンツ
元埼玉西武ライオンズ
氏 名
小野 剛(おの ごう)
ポジション
生年月日
出身地
投手
1978年5月6日
大分県

【球歴】

出身中学(出身チーム)
豊陽中学校 軟式野球部
出身高校
桐蔭学園高校(神奈川県)
出身大学
武蔵大学
その他出身チーム

【プロ野球歴】

プロ野球入団
2000年 ドラフト7位 読売ジャイアンツ
所属球団( )内は背番号
2001年~2002年 読売ジャイアンツ(59→93)
2003年       イタリア・セリエA サンマリノ(48)
2004年~2006年 埼玉西武ライオンズ(67)
引退
2006年

【プロ野球(NBA)通算成績】

通算:6年
登板 先発 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回数 被安打 被本塁打 与四球 与死球 奪三振 失点 自責点 防御率
12 0 0 0 0 0 21.2 16 5 14 1 17 12 11 4.57

next stage

2006年~ 東海住宅㈱ 営業
2007年~ ㈱芦ノ牧ホテル 代表取締役就任
2008年~ ㈱GSL 代表取締役就任
2008年~ 武蔵大学大学院 修士課(経営・ファイナンス専攻)
2008年~ ㈱ゼンラック・テクノロジー・ジャパン 社外取締役就任
2010年~ (有)吉祥ハウジング 代表取締役就任
【 店名 】
焼肉 「ベイサイド Tokyo 牧場」
【 住所 】
東京都品川区北品川1-12-7
【 営業時間 】
17:00~23:00
【 定休日 】
無休
【 電話 】
03-3458-3229
【 地 図 】
場所はコチラ
【 WEBサイト 】
http://www.gsl.co.jp/project/index.html

interviews

「プロ野球選手って世の中の事を知らなさすぎてかわいそうなんですよ! 選手本人にも責任はありますけど、でも周りでもそれを教育できるような仕組みを作らないとダメなんです!」

  • 真木
    「相変わらず幅広く大活躍してるみたいだね~。現役プロ野球選手のマネージメントをしてるかと思えば、不動産業やホテル経営、飲食店経営とかいろいろ頑張ってるんだよね?」
  • 小野
    「そんな幅広くって訳じゃないんですけどね。自分の出来る事をやってるうちに、たまたま野球選手のお世話をさせてもらうようになってきたって感じなんですよ」
  • 真木
    「今の仕事って言ったら何が一番の本業になるの?」
  • 小野
    「う~ん、やっぱり不動産業ですかね。プロを戦力外になってすぐ、大学時代のある先生に挨拶に行ったんです。それでその先生に紹介してもらって不動産会社にお世話になったんですよ。まずそこからがスタートでしたね」
  • 真木
    「まだ現役を引退して4~5年なのに、もう既に立派なビジネスマンって感じだもんね~。なんとなく、他の野球選手とは違う雰囲気を感じるんだけど何でだろう? 自分ではそう思わない?」
  • 小野
    「う~ん、他のプロの先輩や後輩と話をしてて僕自身が思った事は、子供の頃の違いですかね」
  • 真木
    「それはどういう意味?」
  • 小野
    「僕、小学生の頃も中学生の頃も確かに野球はやってたんですけど、野球以上に勉強に力を入れてたんですよ。中学の時なんか1年生から2年生まで、電車で1時間くらいかかる進学塾に毎日通って、とにかく進学校を受験するつもりだったんです。 だからその時期は野球部に籍はありましたけどそれほど熱心に練習をしてた訳じゃないんですよ」
  • 真木
    「へ~、それは野球選手にしては珍しいね。野球部に入りながらもそんなに勉強に熱心だったのはどうして? よくありそうなのは、親から無理矢理させられてたとか?」
  • 小野
    「いや、確かに親の影響ではありますけど無理矢理ではなかったですね。僕の父親は職業が公務員なんです。今の時代になってみれば公務員って良い職業だって言われますけど、当時はまだ景気も良い時代だったでしょうし、父親は『公務員だったらこんな生活しかできないんだ!』と言うのが口癖だったんです(笑)。 だから、言い方は悪いですけどとにかく大人になったらお金を稼がなきゃ!って小学生の頃から漠然とそんな意識だったんです。 今考えると、父も立派な仕事だったんだって思いますけどね~(笑)」
  • 真木
    「そうなんだ~。それで熱心に勉強をしてたなんて、その頃からシビアな意識付けをしてもらってたんだね。 普通、子供の頃にそんな稼がなきゃなんて意識は無いもんね~」
  • 小野
    「そうでしょ~。小学校の1年から4年までは水泳をやってて九州で優勝するくらい頑張ってたんです。でも父からそんな話をされてて、子供なりに水泳では稼げないんじゃないか?って自分で考えて、それから野球を始めたんですよ。中学になる頃には、野球よりも勉強をしてエリート高校、エリート大学に行って大企業に就職して・・・ってイメージしてたんです」
  • 真木
    「すごいね~。小学生、中学生の頃なんて、何して遊ぼうか、どんなイタズラをしようかって、そんな事ばっかり考えてた俺とは別次元の話だね」
  • 小野
    「それで一生懸命勉強してたら、これがまた点数も良かったんですよ。だから勉強が苦に思う事もなく、逆に点数が良いと勉強も楽しく思えてましたね。 それが中学3年くらいからある事がキッカケで勉強よりも野球を一生懸命するようになったんです。 周りの先生や親は焦ってましたね~。 学年で成績1位を争ってたのが、いきなり野球を真剣に始めて、成績も悪い時は20位くらいまで落ちましたからね~」
  • 真木
    「子供の頃から自分が思い立ったらすぐに行動するタイプだったんだね~。小学生の頃も水泳から野球に変えたんでしょ? その突発的な行動力が今の剛くんのバイタリティになったんだろうね」
  • 小野
    「今度は野球を真剣にやり出したら地元では負け無しのチームになって、あらゆる高校から野球推薦のお誘いを受けたんです。 いくつも学校を見学して、その中で野球部の施設に圧倒された神奈川の桐蔭学園に決めたんです」
  • 真木
    「そうみたいだね~。剛くんは大分だったけど、福岡県にある俺の母校からもお誘いがあったらしいしね。そんなに神奈川の桐蔭は良かったんだ?」
  • 小野
    「そうですね~。施設も良かったですし環境も良かったんです。 でもその分、競争力はハンパじゃなかったですよ。それまでは大分で、頑張っても九州内で大将気分だったんですけど、やっぱり全国規模に出ると上には上がいくらでもいましたね~。九州では僕が投げて完封完封で勝ってたのが、いざ桐蔭に入学したら、シニアリーグやポニーリーグの全日本チームのエースがいたりして、ピッチャーじゃなくていいからって言われて外野手をやってたんです」
  • 真木
    「へ~、高校の頃は野手だったんだ? 当時、神奈川の桐蔭学園って言ったら超強豪校だったもんな~。 桐蔭の土屋監督って法政大学のOBだから俺の先輩になるんだけど、俺が大学生の頃、たまに法政の練習を教えに来てくれて、俺たち大学生のピッチャー陣が何人も練習中に吐かされるほど練習させられたもんな」
  • 小野
    「ハハハ、土屋監督ならやりそうな気がしますね~。 結局、僕は3年間外野手だったんですけど、1学年下には阪神の浅井がいたりしてレギュラーまでは獲れなかったんですよ」
  • 真木
    「でも大学ではピッチャーやってたよね? たしかリーグの新記録を塗り替えて」
  • 小野
    「そうですね。高校では結局レギュラーでもなかったので、そんな強い大学には行けなくて指定校推薦で武蔵大学に行ったんです。そこの野球部はそんなにレベルが高い訳ではなかったので、それならピッチャーをやらせて欲しいって言ってピッチャーをやったんですよ。 以前、阪神からメジャーリーグにも行かれた藪さん(東京経済大学)が通算36勝の最多記録を持っていたんですけど、それを1勝上回ったんです」
  • 真木
    「幼少から学生時代まで、なかなかの波乱万丈だね~。 それでプロを意識したのはいつくらいからなの?」
  • 小野
    「中学3年の時はプロになりたいって思ってましたけど、高校行ったらレギュラーにもなれなかったので全然そんな意識は持てなくなったんです。 その後、大学の後半でもう一回プロになりたいって思えるようになりましたね。 高校では補欠だった僕が最後は一応プロになれたんですから、人間っていつどこでチャンスが巡ってくるか分からないって事ですよね」
  • 真木
    「プロの時はどうだった? 何かやり残した事とかある?」
  • 小野
    「やり残したって訳じゃないんですけど、現役当時でも、例えば球団経営で経費を抑える為に『この遠征時に選手に出てくるお弁当っていくらなんだろう?これってみんな全部食べないから無駄だな~。どうにかしたら良いのにな』とか考えちゃってましたね・・・。 そんな事を考えずに、もっとガムシャラにやってたらまた違う野球人生だったのかな?とかは思った事ありますね」
  • 真木
    「現役の頃からそんな事考えてたんだ? 全然知らなかった。 クラブハウスとかではそんな話はしてなかったよな?」
  • 小野
    「だって、もし当時練習の合間とか、試合中のブルペンとかで真木さんにこんな話をしてたら、なんだコイツ、変な奴だなってイジめてたでしょ~?(笑)」
  • 真木
    「それはそうだな。 でも今思うと、方向性は別として、野球選手もそういう考え方も持たないとダメだよな。 ただ野球をやってればお金をもらえるって、ほとんどの選手はそんな意識しか持ってないもんね」
  • 小野
    「そうなんですよ! 当時の僕は置いといて、とにかくプロ野球選手になったからと言って、実は僕から言わせたらみんなかわいそうなんですよ。こんな言い方をして失礼ですけど、でももっと世の中の事を知るべきなんですよ。極端な言い方をしたら、特に同じ年代の一般の人よりもお金をもらってるからでしょうね、危機感がなさ過ぎて、そのお金がどういうものなのかが分かってなさすぎるんです。 このもらってる年俸はどうやって自分たちにもらえる仕組みになってるのか、だから選手自身は何をしなければいけないのか、またはそのお金をどういう風に使っていくのか、もっと長い目で見た時に、今のこのお金が自分にとってどういうものなのか、ホントに言ってあげたい事が山ほどあるんですよ!」
  • 真木
    「確かにそうだね~。俺もそうだったけど、ユニフォームを脱いで初めて分かった事っていっぱいあるんだよな~。 それはね、こうやっていろんなプロ野球OBの人と会って話をさせてもらってるけど、ほとんど100%の人達が口を揃えて同じ事を言ってるよ。 もっと現役時代に気付いてれば、また違ったかもしれないなって。
    ちなみに剛くんが思ってる事ってどんな事?」
  • 小野
    「いっぱいありすぎるんですけど、まず言える事は、自分たちの給料(年俸)がどうやってもらえてるのか? まずはその仕組みを知って現状を知るべきですよね。 プロ野球界って、野球興業って言うビジネスなんですよね。ファンの方たちに球場に来てもらったりグッズを買ってもらったりするのが一番の収入源なんですよ。 だからその収入源を増やす為に選手が何をしなければいけないのか、それを意識する事が一番大切です」
  • 真木
    「まあ俺も現役の頃はそんな風に考えた事なんて記憶にないから偉そうな事は言えないんだけど、ホント野球選手にとってのお金って、ちょっと悪い方向に感覚がズレすぎてると思うね。 全員が全員じゃないんだろうけど、まあほとんどの選手はそうなんだろうね」
  • 小野
    「今の選手は打率3割を打てばとか、10勝以上すればとか、成績を残せば給料は上げてもらえる、それが当たり前になってますよね? 確かに成績が上がればチームが勝つからファンは喜んでくれる、それも間違いではないんですけど、それだけじゃなくて、シーズン中の試合前だろうとシーズンオフ中だろうと、自分の練習だけじゃなくてもっとファンが喜んでくれる為に何が出来るのか、ファンが増えてくれる為には何をするべきなのか、そこを意識してもらう事が一番重要だと思います」
  • 真木
    「まあ難しい事なんだろうけど、確かに、引退して一般社会との差を実際に感じてる俺達から見たら、本当にそこはどうにかしないといけないと思うね。 もちろん引退してから実際に気付く事なんだろうけど、でも出来る事なら現役でユニフォームを着てるうちからその準備と言うか、意識があまり大きくズレないようにしておく方が良いよね」
  • 小野
    「プロ野球選手って、一番は夢を売ってる職業だと思うんです。だからある程度の部分は良いと思うんですよ。 プロになったらこんな生活が出来るんだとか、こんな豪快に遊べるんだとかね。 それに憧れて野球に取り組んでる子供達もいると思いますし。 でもそれが行き過ぎると、野球選手って常識がなさすぎるとか、人として応援できる人じゃない、とかを言われるようになったら野球界にとってダメですよね。 それが分かった上で本当のプロ野球選手って言えるんだと思います」
  • 真木
    「もうそれは剛くんがバリバリ頑張って、本業もやりながら、別で本当の意味の野球選手のマネージメントをしていかなきゃいけないね。 そこまでの事は今の各球団やプロ野球機構なんかが動いてくれるような事でもないだろうし。 ちょっと動いたからと言って変えられるような事でもないしね」
  • 小野
    「そうなんですけど、やっぱり球団にはそこまで変わって選手に教育して欲しいですよね。 今も、ある球団にはそんな話をしていってるんですけど、なかなか取り合ってもらえないんですよ」
  • 真木
    「実際のところは、俺たち身をもって経験した感じた人が何かそういう取り組みをしていかなきゃね~。 だから俺は、プロ野球OB同士がもっと協力し合って、もちろん本人がしっかりとしたセカンドキャリアを確立した上で、現役選手や野球界全体を更に良くしていける活動をしたいと思うんだよね。 そうすれば、もっと自信を持って子供達に野球を勧められると思うな」
  • 小野
    「じゃあ、お互いにどんどん頑張らなきゃって事ですね」
  • 真木
    「そうだね。 剛くんの行動力を見て励みにして俺も頑張るわ!」
  • 小野
    「またまた~、そんなにおだてても何もありませんよ!」
  • 真木
    「忙しいところ今日はありがとう。 またよろしくな」
  • 小野
    「こちらこそです。 お互い頑張りましょう!」
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