- 所属球団
- 元オリックス・ブルーウェーブ
元阪神タイガース
- 氏 名
- 葛城 育郎(かつらぎ いくろう)
- ポジション
生年月日
出身地 - 一塁手・外野手
1977年9月28日
大分県
【球歴】
- 出身中学(出身チーム)
- 倉敷市立児島中学校(軟式野球部)
- 出身高校
- 岡山県立倉敷商業高校
- 出身大学
- 立命館大学
- その他出身チーム
- -
【プロ野球歴】
- プロ野球入団
- 1999年 ドラフト2位 オリックス・ブルーウェーブ
- 所属球団( )内は背番号
- 2000年~2003年 オリックス・ブルーウェーブ (3)
2004年~2011年 阪神タイガース (33) - 引退
- 2011年
【プロ野球(NBA)通算成績】
- 通算:12年
-
試合数 打数 得点 打点 安打数 二塁打数 三塁打数 本塁打数 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率 750 1680 205 171 417 88 9 35 5 20 10 152 18 411 .248
- 2012年~2013年 焼き鳥屋「晴れあいな」見習い
2013年8月 焼き鳥屋「酒美鶏 葛城」オープン
- 【 店名 】
- 「酒美鶏 葛城」
- 【 住所 】
- 兵庫県西宮市馬場町6-1 2F
- 【 営業時間 】
- 18:00~25:00
- 【 休業日 】
- 不定休
- 【 電話 】
- 0798-33-1963
- 【 地 図 】
- 場所はコチラ
- 【 WEBサイト 】
- http://tabelog.com/hyogo/A2803/A280301/28038552/
「自分がプロ野球選手になれるなんて考えた事も想像した事もありませんでしたよ」
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- 真木
- 「こんにちは、一応はじめましてですよね。チーム同士の対戦はしてたと思うけど特に個人的な面識はなかったですもんね」
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- 葛城
- 「そうですね。学年は違いますけど実は大学の時も対戦はしてたんですよ。日米大学野球のセレクションの時ですけどね」
-
- 真木
- 「そうだったんだ?それは知らなかったな~。と言う訳で、今日はお店の仕込み時間の忙しい中で申し訳ないですけどよろしくお願いしますね」
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- 葛城
- 「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします」
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- 真木
- 「ありきたりなんだけど、野球を始めたのって何歳からだったんですか?」
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- 葛城
- 「チームに入ったのは小学4年生の時ですね。ウチは兄もいたんですけど、やっぱり当時は父親がよくプロ野球の中継を見てたのもあって、自然と普段から野球をして遊ぶようになってましたね」
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- 真木
- 「そうだよね~。2歳しか変わらないから年代は同じだもんね~。出身は大分県なんだね。九州出身ってイメージがないな~」
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- 葛城
- 「小さい頃は結構引っ越しもあって、大分で生まれたんですけどすぐに佐賀に行って、小学5年生の時に岡山に引っ越したんです。当時住んでた岡山の小学校では軟式野球のチームがなくてソフトボールしかなかったんですよ。だから小学校の時はボーイズリーグって硬式のクラブチームに入りましたね」
-
- 真木
- 「そうだったんだ。じゃあ小学校から硬式野球をやってたんだね」
-
- 葛城
- 「そうなんですけど、今度中学に進学すると学校の軟式の野球部に入ったので軟式野球をやってましたね」
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- 真木
- 「へ~、それは珍しいケースだね。だいたい一度硬式野球を始めるとそのまま硬式を続ける人が多いもんね。硬式から軟式に変わって何か問題とかはなかった?」
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- 葛城
- 「う~ん、特になかったですよ。と言うか、そこまでこだわって野球をやってた訳じゃないんですよ。小さい頃に引っ越しが多かった事もあって友達がつくれるって目的も大きかったですし、その後も、勉強が出来てた訳じゃなかったから進学する為に野球を頑張ろうって感じだったんです」
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- 真木
- 「そうなの?プロ野球選手になりたい!とかを夢見て頑張ってたとかじゃないの?」
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- 葛城
- 「全然ですよ!自分がプロの選手になれるだなんて考えた事も想像した事もなかったですからね。あまり大きな声では言えませんが、いつも進学する事とか、大学の時でさえ社会人に就職するために野球を頑張ろうって思ってたくらいですからね」
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- 真木
- 「そうなんだ~。巷の人たちは、みんなプロ野球選手になりたくてなりたくて必死で頑張って、それでもごく僅かの人だけしかなれないって言われてるのに意外とあっさりとプロ野球選手になっちゃったんだね。他の人が聞いたら怒られちゃうかもよ」
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- 葛城
- 「そうなんですよ。だからいつも、僕はたまたま運が良かったんですって言うんですよ」
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- 真木
- 「まあでも運だけではプロにはなれないだろうから、そうは言っても人一倍努力してたんじゃないの?プロ入り前で一番練習した時期っていつ?」
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- 葛城
- 「高校の時はもちろん練習しましたけど、それって甲子園を目指してチームメイトみんなで頑張ったって感じで、本当に自分で一人ででも地道に努力したって言えるのは大学3年から4年になる時ですかね~」
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- 真木
- 「そうなの?プロOBの人たちにこうやっていろいろ話を聞かせてもらうと、子供の頃から家で自主練みたいな事をしてたりする人も多いけど、そういうのは全然なんだ?本当にあっさりとプロ野球選手になっちゃったんだね~(笑)左投げだと思うけど、子供の頃から野手だったの?」
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- 葛城
- 「う~ん、ピッチャーやったりファースト守ったりが多かったですね。高校でも一応ピッチャーをやってて、コントロールが悪かったので先発タイプではなかったですけど、スピードだけは自信ありましたよ」
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- 真木
- 「そうだったんだ~。ピッチャー出身って言うイメージもなかったな。本格的に野球になったのはいつからなの?」
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- 葛城
- 「大学の1年生の時ですね。実は、高校3年の時に当時は大学のセレクションって言うのがあってピッチャーで受けてたんです。メッチャ必死で投げて合格はしたんですけど、その翌日、肩が上がらなくなって検査したら手術しないと投げれないって言われてしまったんです。大学に入学した時は、勝手に手術をしてリハビリ状態ですよ。監督にメッチャ怒られましたね。それで何とか投げれるとこまでリハビリしたんですけど、投げだしたらまたすぐ痛かったので、そこでピッチャーは諦めて野手になりましたね」
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- 真木
- 「そうだったんだ~。それも大学からしたらビックリするだろうね。ピッチャーとして合格させてたのに入学時には手術をしてたなんてね。でもその時期に野球に転向した割に、大学時の成績って素晴らしいよね。リーグの中でベストナインだのMVPだのタイトルだらけだもんね。逆指名でプロ入りして実際にプロの世界を体感してみてどうでした?」
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- 葛城
- 「1年目のキャンプから一軍に入れてもらったんですけど、当時のオリックスの外野手ってすごいメンバーで、イチローさんがいて田口さん、谷さんだったんです。プロ球界の中でもトップレベルの3人だったのでとにかく『場違い』を感じましたね。正直言うと、それなりに自信はあったので入団してきたんですけど、ここまでレベルの差があるのか!って痛感させられましたね」
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- 真木
- 「確かにその3人はすごいメンバーだもんね。でもその3人の中に仲間入りして得るものも大きかったんじゃない?」
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- 葛城
- 「得るものって言うのももちろんですけど、それより何より、もっと練習しなきゃ!って身に染みて感じましたよ」
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- 真木
- 「確かにそう思わざるをえないだろうね。そんなプロ生活のスタートが良かったのか、阪神に移籍した後も活躍して、結局現役生活12年だもんね。長いプロ生活の中で何か良い思い出ってある?」
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- 葛城
- 「う~ん、思い出って訳ではないですけど、オリックスでもさっき言ったようなイチローさんとか田口さんとかがいて、阪神に行ったら行ったで金本さんとか赤星さんとかいて、常に周りには超一流の選手と一緒に野球が出来たって事が幸せに思いますね。こうやってお店をやってると野球をしていた時の先輩や後輩なんかも来てくれたりもしてくれますしね」
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- 真木
- 「そうだね。やっぱり野球をやってた時の仲間っていつまでも仲間でい続けたいと思うよね。
最後、現役生活を引退する事になって次のステージに進むまでの間どんな心境だったんですか?」
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- 葛城
- 「阪神で戦力外になって合同トライアウトは受けたんですけど、他球団からのオファーはなかったのでそこできっぱりと諦めたんです。最初はやっぱりどうしようかなって迷ってましたね。プロじゃなくても野球関係の道で頑張っていこうかとも迷ったんですけど、自分の子供の頃からの野球人生を振り返ってみて、野球とは違う何かを自分で切り開いていくと決めたんです。そう決めたら、さっきの話にありましたやっぱり野球をやってた時の仲間と関係を続けたいと言う思いからみんなが集まれるようなお店を自分でやろうと思ったんです」
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- 真木
- 「それでまずは自分が経験する事を考えて修行に行く事にしたんだね?」
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- 葛城
- 「そうですね。人にお店をやらせるだけではなくて、ちゃんと自分がお店にいるって言う事を大切にしようと思ったんです。その為には、バイトとかもした事なかった訳ですから、料理の仕込みとかお店の準備や片付けなど、全てが自分の手でできるようにならなきゃいけないと思ったので知人の力をお借りして見習いをさせてもらったんです」
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- 真木
- 「今まで20年以上野球ばっかりの毎日だったのが、一般社会に出てみて大変だった事とか何か感じる事はありました?」
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- 葛城
- 「まず一番に言える事は、プロ野球の世界って夢みたいな幸せな世界だったんだな~って改めて思いましたね。もちろんプロの世界でも大変な事はありますけど、それでもやっぱり自分の好きな野球をやって、一般では考えられないくらいの金額を稼ぐこともできますしね。だからと言って休みがない訳でもないですし。改めてすごい世界だな~と思わされました」
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- 真木
- 「うんうん、全く同じ事を俺も思うな~。今現役で頑張ってる選手たちにもその感覚を少しでも理解できるようになって欲しいと思うな。難しい事なんだろうけどね。それと同時に、プロ野球の世界をもっと価値のある世界だと感じてもらえるようにもなってほしいともね。社会に出て大変だと感じた事はある?」
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- 葛城
- 「いろいろあるんですけど、何時間も立ち仕事をする事も慣れるまでは大変でした。よく野球の方が大変でしょ?って言われるんですけど、動き回って立ってるのと、決められた狭い場所で立ち続けて作業するのと違うんですよね」
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- 真木
- 「そうだろうね~。俺たちは子供の頃から練習で走り回る事には慣れてても、立ち続ける事はないもんね。
じゃあそろそろ最後になるんですけど、こうやって自分の力でお店も始めて、ここから先の目標とかビジョンって何かありますか?」
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- 葛城
- 「もちろんまずはここのお店をしっかりとやれるようにする事が第一ですけど、自分なりにお店を順調にすることが出来たら、自分自身が経験したようにプロ野球を引退する事になる選手たちが引退後の人生を考えた時に、自分の手で歩いていく手段の一つとして参考にしてもらえたり、時には手助けもできるような自分になりたいと思ってます。その為にも、何としてでもここのお店を頑張ろうと思いますね」
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- 真木
- 「そっか~。俺も同じような経験はしてきたから分かる気がするな。そういう意味もあって、こういうドリームネクストって言うサイトの運営もしてるんだけどね。
じゃあそろそろ時間なのでこれで終わりにさせてもらいます。ホント忙しい時間にありがとう」
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- 葛城
- 「いえいえ、こちらこそありがとうございます」
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- 真木
- 「また近場だし同年代だと思うのでお互い頑張っていけたらと思うのでよろしくです」
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- 葛城
- 「はい、ありがとうございます」